ヘルメット、被ってさえいれば大丈夫…ではない。脱落を防ぐ3つのポイント

~あごひもを締める、できればフルフェイスを~

バイクに乗る上で欠かせない装備、それがヘルメットです。

バイクに乗るときには必ず被らないといけないもの、装着が義務化されている安全具です。

しかし残念ながら「せっかくかぶっていても、正しく装着していなかったために命を守れなかった」という事故が、毎年数多く報告されています。

バイクに乗る人にとっては一番身近なヘルメット。でもそれゆえ、その重要性を実感しにくいのかもしれません。


ヘルメット脱落の現状

  • 2024年の警察庁の統計によると、二輪車事故による死者508人のうち 約25%(126人)が事故時にヘルメットを脱落 していました。
  • この「ヘルメット脱落率」は、実は 過去25年間ほとんど改善していない ともいわれています。

「ヘルメットが脱落するなんて信じられない」と思われる方も多いかもしれません。
ですが現実には、脱落が原因で命を落とす方が一定数いらっしゃいます。


なぜヘルメットは脱落するのか?

主な原因は以下の通りです。

  1. あごひもの締め忘れ・甘い締め方
    • 「あごひもはしている」と言っても、締め方が甘ければ事故時の強い衝撃には耐えられません。
    • 実際にかかる力は想像以上に大きく、意味をなさず簡単に外れてしまうこともあります。
  2. サイズが合っていない
    • 頭に対して大きすぎると、衝撃時にずれて脱落しやすくなります。
  3. ロールオフ(前方向へのめくれ脱落)
    • 特にジェット型や半キャップ型に多く見られる現象で、転倒時にヘルメットが前に回転しながら頭から抜けてしまうことがあります。
    • フルフェイスは構造的にあご部分があるため、このロールオフが起きにくく、脱落率が大幅に低く抑えられています。
  4. 構造的に外れやすいタイプ
    • ITARDAの調査では、フルフェイスの脱落率は1~2%程度と非常に低いのに対し、
      部分型(半キャップや一部のジェット型)は50~80%が脱落というデータもあります。

対策:命を守るためにできること

① あごひもは必ずしっかり締める

  • 目安は「指一本が入る程度の余裕」でしっかり固定。
  • 緩すぎると意味がなく、逆にきつすぎても苦しくなるので注意。

② 自分の頭に合ったサイズを選ぶ

  • 店頭で必ず試着し、後頭部を持って前に引き上げてみましょう。
  • それでもズレないものが適正サイズです。

③ フルフェイスを選ぶ

  • 統計的にもっとも脱落率が低く、あごや顔面の保護性能も高い。
  • 「夏は暑いから」と敬遠されがちですが、近年はベンチレーション性能が向上しており快適性も大きく進化しています。
  • ロールオフが起こりにくい構造であることも大きな安全メリットです。

まとめ

ヘルメットは 「かぶるだけ」では命を守れません

  • あごひもを正しく締める(甘い締め方では意味がない)
  • 頭に合ったサイズを選ぶ
  • ロールオフに強いフルフェイスを選ぶ

この3点を守るだけで、事故の際の生存率は大きく変わります。

YSP大分では、サイズのご相談や一部フルフェイスの試着も随時承っております。
安全の第一歩は「正しく装着すること」から。
ツーリングを楽しむために、今一度ご自身のヘルメットをチェックしてみてください。