バイク購入クラッチ操作を手放すことで、バイクの気持ちよさに近づける?

「バイクはやっぱりマニュアルじゃないと面白くない」

バイクに長く乗っている人ほど、そう思う方は多いのではないでしょうか。

私自身も、どちらかといえばその感覚はよくわかります。

クラッチをつないで、ギアを選んで、回転を合わせて、シフトアップする。

そういう操作も含めてバイクに乗る楽しさですし、それが上手くできた時の気持ちよさも確かにあります。

だから「クラッチ操作のいらないバイク」と聞くと、

「楽なのはわかるけど、面白くないんじゃない?」

と思ってしまう。

でも、MT-07 Y-AMTやMT-09 Y-AMTを見ていると、本当にそうなのかな、と最近思うようになりました。

そもそも、バイクの何が楽しいのか

バイクの楽しさは「操作が多いこと」なのでしょうか。

私はむしろ、

自分が思ったところで減速して、
思ったラインに乗せて、
思ったように向きを変えて、
そこから気持ちよくアクセルを開けていく。

そんなふうに「バイクを扱いきれた」と感じた瞬間にこそ、バイクの気持ちよさがあるように思います。

もちろん、そのための一つの要素としてクラッチ操作やシフト操作があります。

でも、それはバイクを楽しむための「手段」であって、必ずしも「目的」そのものではないのかもしれません。

Y-AMTは、単なる「オートマ」ではない

Y-AMTにはクラッチレバーもシフトペダルもありません。

発進時のクラッチ操作や走行中の変速操作を車両側が行い、変速そのものも任せるATモードと、ライダーがハンドル側のレバーで任意にギアを選ぶMTモードを使い分けることができます。

ですから、スクーターのように「ギアを意識しなくていい乗り物」というのとも少し違います。

自分でギアを選んでスポーティに走ることもできる。

今日は街中が多いからATで走る。

ワインディングに入ったらMTモードで走ってみる。

帰り道で疲れてきたら、またATに任せる。

そんな使い分けができます。

これは「マニュアルかオートマか」という二択ではなく、その日の道や自分の状態に合わせて選べるということなのだと思います。

操作を一つ手放すことで、走ることに集中できる

クラッチ操作とシフト操作がなくなる。

一見すると、バイクを操る要素が減ったように感じます。

でも逆に考えると、そのぶん使えるものがあります。

それが「余裕」です。

ブレーキングに集中する。

ラインを見る。

バイクの向きを感じる。

ステップにしっかり足を置く。

アクセルを開けるタイミングを考える。

そして公道なら、前の車だけでなく、横道、対向車、歩行者、自転車、後方から来る車などにも意識を向ける。

ヤマハ自身もY-AMTについて、クラッチとシフト操作から解放されることで、スポーツライディングの基本となる「減速・旋回・加速」に集中できることや、周囲の景色、道路状況を見る余裕につながることを狙いとして挙げています。

ここは、かなり大事だと思います。

最近「昔よりバイクがきつくなった」と感じていませんか

バイクに長く乗っていると、若いころには何ともなかったことが少しずつ負担になってきます。

渋滞で何度もクラッチを握るのがきつい。

長距離を走ると左手や肩が疲れる。

信号待ちで左右の足を着き替えるのが以前より面倒になった。

膝や腰が少し気になる。

そして最近の道路は交通量も多く、交差点では見るべきものもたくさんあります。

前を見る。

右折車を見る。

横道を見る。

歩行者を見る。

ミラーを見る。

ナビも見る。

そこへクラッチ、シフト、ギア選択まで加わります。

もちろんベテランになれば、多くは無意識にやっていることです。

でも「無意識にできる」ということと、「まったく負担がない」ということは別でしょう。

実際、Y-AMTのATモードは市街地で頻繁に必要になる変速操作や、ロングツーリングでの操作負担を軽減することも開発目的の一つとされています。

「まだ乗れる」ではなく「まだ楽しめる」ために

ここで私はY-AMTの意味が少し違って見えてきました。

これは、

「操作が苦手な人のための装備」

だけではない。

むしろ、

「これまでバイクに乗ってきた人が、これからもバイクを楽しみ続けるための技術」

とも考えられるのではないでしょうか。

20代のころには必要なかった。

30代でも必要性を感じなかった。

でも50代、60代になって、

「最近、長距離が少しきついな」

「渋滞だけは嫌だな」

「もう少し身体が楽なら、まだ遠くまで行けるのにな」

と思うようになった。

だったら、その部分だけ技術に任せてもいい。

クラッチ操作を手放したからといって、コーナーがなくなるわけではありません。

アクセルを開けた時の加速感がなくなるわけでもない。

風を感じなくなるわけでもない。

景色がつまらなくなるわけでもありません。

むしろ疲労が少なくなって、

あと1時間。

あと50km。

気持ちよくバイクに乗っていられるのなら、それはバイクの楽しさを減らしたのではなく、増やしたとも考えられます。

「楽をする」と「楽しくなる」は、意外と近いのかもしれない

バイクの世界では、どうしても「自分で全部やること」に価値を感じるところがあります。

それ自体は私もよくわかります。

マニュアル車を自分できれいに操作する楽しさは、これからもなくならないでしょう。

だからMTが好きな人に「Y-AMTの方がいい」と言うつもりもありません。

でも、

「クラッチがないから面白くない」

と乗る前から決めてしまうのも、少しもったいない気がします。

クラッチ操作を手放すことで、そのぶんバイクの動きを感じられるかもしれない。

シフト操作を任せることで、そのぶん周囲を見る余裕ができるかもしれない。

身体の負担が減ることで、もう少し遠くまで走れるかもしれない。

そして結果として、今までより長くバイクに乗り続けられるかもしれない。

そう考えるとY-AMTは、単なる「便利なオートマ」ではなく、バイクの楽しみ方そのものを少し広げてくれる技術なのではないでしょうか。

MT-07か、MT-09か

Y-AMTを試してみたい方にとって、MT-07 Y-AMTとMT-09 Y-AMTではキャラクターも違います。

MT-07 Y-AMTは、扱いやすい車体とエンジンをベースに、Y-AMTによってさらに気負わず付き合いやすくした一台。

MT-09 Y-AMTは、より力強いエンジンとスポーティな車体を、Y-AMTを使って積極的に楽しむ一台。

「オートマだから楽なバイク」というより、

「どこに自分の集中力を使って走るか」

という新しい選択肢として考えてみると、この2台の見え方も変わってくると思います。

現在、MT-07 Y-AMTはメーカー希望小売価格1,056,000円、MT-09 Y-AMTは1,364,000円です。

「マニュアルじゃないと」と思っている人にこそ、一度知ってほしい

もし今、

「バイクはマニュアルじゃないと面白くない」

と思っているなら、その考えを無理に変える必要はありません。

むしろ、そう思っている方にこそY-AMTを一度知ってほしいと思います。

そして、

最近クラッチが少しつらくなった。

渋滞を避けるようになった。

以前ほど長距離を走らなくなった。

交通量の多いところで疲れるようになった。

そんなことを感じ始めているのであれば、なおさらです。

「操作を減らしたバイク」ではなく、

「バイクを楽しむための余裕を増やしたバイク」

として見ると、Y-AMTはかなり面白い選択肢です。

MT-07 Y-AMT、MT-09 Y-AMTが気になっている方は、ぜひYSP大分までご相談ください。

「自分の使い方ならMTとY-AMT、どちらが合っているのか」

「MT-07とMT-09ならどちらがいいのか」

そういうところから一緒に考えます。

スペック表だけでは、Y-AMTの意味はなかなかわかりません。

これから先も長く、そして気持ちよくバイクに乗るための選択肢として、一度Y-AMTを考えてみてはいかがでしょうか。