ツーリングは、道の駅・カフェ・温泉・小さな宿をつなぐ旅でもある

バイクというと、どうしても
「趣味の乗り物」
「好きな人だけが楽しむもの」
という見られ方をすることがあります。
もちろん、それは間違いではありません。
でも、バイクツーリングにはもうひとつ大きな面があります。
それは、地方の小さな場所に人を連れていく力があるということです。
ライダーは、ただコンビニで缶コーヒーを飲んで帰る人たちではありません。
道の駅に寄る。
食事をする。
温泉に入る。
景色のいい場所で写真を撮る。
お土産を買う。
遠方であれば宿に泊まる。
そして、走っている途中で
「ここ、いいな」
と思う場所があれば、また行く。
友人に話す。
SNSで紹介する。
次は家族を連れてくる。
そう考えると、バイクは単なる移動手段ではなく、地方の小さな経済に人の流れを作る乗り物でもあります。
バイクは、観光地と観光地をつなぐだけではない
バイクツーリングの面白さは、単に観光地から観光地へ移動することだけではありません。
車やバスの観光だと、どうしても
「目的地に着くこと」
が中心になりやすいと思います。
でもバイクの場合は、少し違います。
目的地そのものよりも、そこへ向かう道が楽しい。
場合によっては、目的地がなくても走りに行く理由になります。
たとえば地図を見ていて、
「この道、面白そうだな」
と思えば、そこが有名な観光地でなくても走りに行きたくなる。
景色のいいワインディング。
山の中を抜ける細い道。
川沿いの道。
高原を抜ける道。
海沿いの道。
そこに有名な施設や観光名所がなくても、ライダーにとっては十分に目的地になります。
つまりバイクは、観光地と観光地をつなぐだけの移動手段ではなく、途中の道そのものを観光資源に変えてしまう乗り物でもあります。
ここが、バイクと地方の相性の良さだと思います。
道の駅とライダーは相性がいい
ツーリング中のライダーにとって、道の駅はとても重要な場所です。
休憩できる。
トイレがある。
食事ができる。
地元のものが買える。
ルートの集合場所にもなる。
特に地方を走るとき、道の駅はライダーにとって安心できる拠点になります。
大分でいえば、湯布院、くじゅう、阿蘇、瀬の本方面など、ライダーが走りたくなる場所がたくさんあります。
そういう場所に向かう途中で道の駅に寄り、食事をし、飲み物を買い、場合によってはお土産も買う。
一人ひとりの金額は大きくないかもしれません。
でも、ライダーは移動します。
一か所だけで終わらず、いくつもの地域をつないで走ります。
そこが、バイクツーリングの面白いところです。
しまなみ海道の小さな宿に通っていた話
以前、しまなみ海道のある島に、民宿のような旅館がありました。
そこへ大分から125ccのバイクでツーリングに行っていたことがあります。
今も一緒にFMラジオ番組をしているMCとも、そこへ行きました。
しまなみ海道は、125cc以下のバイクであれば、橋に設けられた原付道を使って島から島へ渡ることができます。
高速道路を使わなくても、島をつなぎながら走れる。
これが、125ccツーリングにはすごく相性がよかったのです。
その旅館は、決して大きな観光ホテルではありませんでした。
民宿に近い、素朴な宿。
でも、食事が本当においしかった。
海老、サザエ、地元の魚。
豪華な演出というより、地元のものをそのまま出してくれる感じです。
建物も、接客も、どこかおばあちゃんの家に行ったような雰囲気がありました。
それがまた、すごくよかったのです。
「田舎に来たな」
「遠くまで走ってきたな」
そう感じられる宿でした。
たしか毎年のように行って、都合3回くらいは泊まったと思います。
残念ながら、今は閉業してしまったようです。
でも、あのような場所にバイクで人が行くことには、やはり意味があったのではないかと思います。
そこは、観光客が大量に押し寄せるような島ではありませんでした。
大きな観光地ではない。
有名なホテルが並んでいるわけでもない。
でも、バイクなら行きたくなる。
島から島へ渡る道が楽しい。
海沿いを走るのが気持ちいい。
125ccでのんびり行くこと自体が旅になる。
そういう理由で、ライダーはその場所へ向かいます。
これこそ、バイクツーリングの大きな特徴だと思います。
小さな地域にも、人を連れていく
バイクは、大きな観光地だけを目指す乗り物ではありません。
途中の道が楽しければ、特に何もないように見える場所でも行きたくなります。
「この道、走ってみたい」
「この景色、見てみたい」
「この島に泊まってみたい」
「この食堂、なんか良さそう」
そういう小さな興味で、ライダーは動きます。
車や観光バスでは通過してしまうような場所でも、バイクなら止まりたくなることがあります。
道ばたの小さな店。
山の中の温泉。
海沿いの食堂。
小さな民宿。
地元の人がやっているカフェ。
そういう場所に、バイクは人を連れていきます。
これは、地方にとってとても大きなことだと思います。
観光というと、有名な観光地に人を集めることを考えがちです。
でも、地方の魅力は有名観光地だけではありません。
名前も知らなかった道。
たまたま入った店。
素朴だけどおいしい食事。
地元の人との会話。
何もないようで、実は気持ちのいい景色。
バイクは、そういう場所に気づかせてくれる乗り物でもあります。
狭い道の先にも行けるのがバイクの強み
もうひとつ、バイクが地方と相性がいい理由があります。
それは、道の狭さにあまり左右されにくいことです。
地方には、すごく雰囲気のいい場所があるのに、そこへ行く道が狭いということがよくあります。
車一台分くらいの道。
離合が難しい道。
対向車が来ると、少し緊張する道。
そういう道は、4輪だとどうしても腰が引けます。
特に大きな車やキャンピングカーだと、
「ここを通るのはちょっと怖いな」
「対向車が来たらどうしよう」
「また行きたいけど、あの道が嫌だな」
と思ってしまうこともあります。
実際、家から40分くらいのところにキャンプ場があり、そこにはかなり雰囲気のよいカフェがあります。
時々キャンピングカーでそこへキャンプに行くのですが、大きい車だと、道中で車が離合する場面がすごく怖いのです。
場所はいい。
カフェもいい。
キャンプ場の雰囲気もいい。
でも、そこへ行く道が狭い。
それだけで、
「ちょっと行きにくいな」
と思ってしまうことがあります。
ところが先日、近いのでカブで行ってみました。
すると、その点は全然余裕でした。
道が狭くても、バイクならあまり怖くない。
対向車が来ても、車ほど場所を取りません。
ちょっとした道でも、気軽に入っていけます。
これも、地方にとっては大きなことだと思います。
いい場所なのに、道が狭いから車では行きにくい。
大きな観光バスはもちろん入れない。
キャンピングカーでも少し怖い。
でも、バイクなら行ける。
バイク乗りなら、少々道が狭くても、そこに良い景色や良い店があるなら
「行ってみようかな」
と思う人は多いと思います。
交通事情によって、行くか行かないかが左右されにくい。
これも、バイクツーリングが地方の小さな場所と相性がいい理由です。
酷道の先にも行きたくなるのがバイク
地方には、いわゆる「酷道」と呼ばれるような道もあります。
道が狭い。
曲がりくねっている。
離合が難しい。
路面もきれいとは限らない。
4輪だと、正直あまり行きたくない道です。
特に大きな車だと、対向車が来たらどうしよう、どこで離合しよう、引き返せるのか、そういう不安のほうが大きくなります。
景色が良さそうでも、
「道が狭いならやめておこう」
となることもあります。
でもバイクなら、少し感じ方が変わります。
もちろん危ない道を無理して走る必要はありません。
路面状況や天候によっては、行かない判断も大切です。
ただ、バイク乗りには、
「この道、ちょっと面白そうだな」
「車では行きたくないけど、バイクなら行ってみようかな」
と思う感覚があります。
これはバイクならではです。
そして、もしそういう道の先に、すごく良いお店があったらどうでしょうか。
雰囲気のいいカフェ。
地元の食材を使った食堂。
山の中の小さな温泉。
景色のいい展望所。
素朴だけどおいしい民宿。
4輪では行きにくい場所でも、バイクなら通いたくなるかもしれません。
むしろバイク乗りにとっては、
「そこへ行くまでの道も含めて楽しい」
となります。
ただ便利な場所にある店ではなく、
「バイクで走って行くからこそ楽しい店」
になるわけです。
これは地方にとって、すごく面白い可能性だと思います。
大きな道路沿いでなくてもいい。
大型観光バスが入れなくてもいい。
駐車場が広大でなくてもいい。
そこに良いものがあって、バイクで行く楽しさがあるなら、ライダーは目的地にしてくれる可能性があります。
そして、一度気に入ればまた行く。
友人を連れて行く。
SNSで紹介する。
「あそこはバイクで行くと最高」と口コミになる。
バイクは、道の不便さを単なるマイナスではなく、場合によっては「そこへ行く楽しさ」に変えてしまう乗り物です。
もちろん、地域の生活道路で迷惑をかけるような走り方は絶対にいけません。
音、速度、駐車場所、地元の方への配慮は必要です。
でも、マナーを守って走るなら、バイクは細い道の先にあるお店や地域にも人を運べます。
4輪では敬遠される道でも、バイクなら行ってみたい。
その先に良い店があれば、また通いたくなる。
これも、バイクツーリングが地方と相性がいい理由のひとつだと思います。
ライダーは「歓迎されているか」を見ている
受け入れる側の地域やお店からすると、すべての観光客に同じように力を入れる必要はないのかもしれません。
外国からのお客様や、大量の観光客を最初から想定している観光地であれば、バイク乗りのことを特別に考える必要はあまりないかもしれません。
でも、日本の道路事情や地方の交通事情を考えると、バイク乗りは地域の活性化に役立つ存在になれるのではないかと思います。
大きな観光バスが入りにくい場所。
4輪では道が狭くて行きにくい場所。
駐車場がそれほど広くない場所。
観光地としては有名ではないけれど、行ってみるとすごく良い場所。
そういうところに、バイクは人を連れていけます。
ただ、バイク乗りとしては、行った先でひとつ気になることがあります。
それは、自分たちは歓迎されているのかということです。
自分も、かなりお泊まりツーリングをしてきたほうだと思います。
その中で、宿やお店に着いたときに、
「バイクはこちらに置いてください」
「屋根のあるところにどうぞ」
「見える場所に置けますよ」
と言ってもらえると、それだけでとても安心します。
大げさなサービスでなくていいのです。
ただ、バイクで来たことを少し気にかけてもらえる。
駐車場所を案内してくれる。
雨が降りそうなら、少し屋根のある場所を考えてくれる。
盗難やいたずらが心配になりにくい場所を教えてくれる。
それだけで、ライダーは
「ああ、ここは自分たちの味方だ」
と思ってしまいます。
これは、バイク乗りにとってかなり大きいです。
宿を選ぶときも、食事をする場所を選ぶときも、
「バイクで行って大丈夫そうか」
「停める場所はあるか」
「迷惑がられないか」
というのは、実はけっこう気になります。
逆に言えば、そこに少し配慮があるだけで、ライダーにとっては選ぶ理由になります。
「ライダー歓迎」の一言だけでもありがたい
先日、キャンプのときに筋湯温泉へ行きました。
そのとき、ある宿に
「ライダー歓迎」
というのぼりが立っていました。
その日はキャンプだったので、その宿に泊まるわけではありませんでした。
でも、それを見ただけで、
「ああ、ありがたいな」
と思いました。
バイク乗りは、行った先で
「ここにバイクを停めていいのかな」
「迷惑に思われないかな」
「雨が降ったらどうしよう」
「盗難やいたずらは大丈夫かな」
ということを、けっこう気にしています。
だから、宿やお店の側から
「ライダー歓迎です」
と示してもらえるだけで、かなり安心します。
大きな設備が必要という話ではありません。
もちろん、屋根付きの駐車場所があればありがたいです。
見える場所に停められたり、少し安全な場所を案内してもらえたりすれば、とても助かります。
でも、まずは
「バイクで来ても大丈夫ですよ」
という意思表示があるだけでも、ライダーには伝わります。
のぼりでもいい。
看板でもいい。
ホームページやSNSに書いてくれるだけでもいい。
Googleマップの情報に「二輪歓迎」「バイク駐車可」と入れてくれるだけでもいい。
それだけで、ライダーは行き先を選びやすくなります。
そして一度、
「ここはバイクで行きやすい」
「ここは歓迎してくれる」
と思えば、また行きたくなります。
友人にも話します。
SNSにも載せます。
次は家族を連れて行くかもしれません。
バイク乗りは、走る道や景色だけでなく、そういう小さな配慮もよく覚えています。
だから、地方の宿やお店、温泉、カフェ、道の駅などには、ぜひ少しだけでもバイク向けのPRをしてもらえたらと思います。
「ライダー歓迎」
その一言だけでも、バイク乗りにとっては十分にうれしいのです。
バイクで見つけた場所に、家族を連れてくる
バイクツーリングの面白いところは、ライダー本人だけの消費で終わらないこともある点です。
走っている途中で、雰囲気のいいカフェを見つける。
景色のいい場所を見つける。
小さな温泉や食堂を見つける。
キャンプ場や宿を見つける。
そのとき、バイク乗りはこう思うことがあります。
「ここ、今度は家族を連れて来たいな」
実際、自分もそういうことがありました。
バイクで先に走ってみて、
「ここは良い場所だな」
と思う。
そして後日、家族と車で来る。
キャンピングカーで泊まりに来る。
友人を誘ってまた来る。
つまりバイクは、その場所との最初の接点になることがあります。
いきなり家族で知らない場所へ行くのは、少しハードルがあります。
でも、自分がバイクで一度行って良かった場所なら、次は安心して誰かを連れて行けます。
これは地方のお店や観光地にとっても大きいと思います。
最初はライダー一人。
でも、その人が気に入れば、次は家族で来るかもしれない。
友人を連れて来るかもしれない。
SNSで紹介して、別の人が来るかもしれない。
バイクツーリングは、一回の来店や一回の休憩だけで終わらない可能性があります。
ライダーは、地域の魅力を見つける「下見役」のような存在にもなります。
特に、道が狭い場所や、少し奥まった場所、まだあまり知られていない店などは、最初から家族旅行の目的地にはなりにくいかもしれません。
でもバイクなら、
「ちょっと行ってみよう」
ができます。
そして、行ってみて良かったら、次は大切な人を連れてくる。
そう考えると、バイクは地方にとって、単に一人分の消費を生む乗り物ではありません。
地域の魅力を見つけ、広げ、次の来訪につなげる乗り物でもあるのだと思います。
バイクは山ほど積載できる乗り物ではない
もちろん、ライダー全員が一か所で大きなお金を使うわけではありません。
そもそもバイクは、山ほど荷物を積める乗り物ではありません。
道の駅に寄ったからといって、大きな箱いっぱいにお土産を買うのは難しいです。
車のように、家族全員分の荷物を積んで、大量に買い物をして帰るという使い方もしにくい。
そういう意味では、一か所あたりの客単価だけを見ると、バイクは小さく見えるかもしれません。
実際、缶コーヒーだけ飲んで出発する方もいるでしょう。
でも、それだけで見てしまうと、バイクツーリングの価値は見えにくくなります。
ライダーは、一か所で大量に買い物をするというより、走る先々で少しずつお金を使います。
朝にコンビニ。
昼に道の駅。
午後にカフェ。
夕方に温泉。
遠方なら宿泊。
帰りにガソリン。
ひとつひとつは小さくても、地域をまたいでお金が動いていきます。
そして、バイクで良い場所を見つければ、次は家族や友人を連れて車で来ることもあります。
そのときは、食事をゆっくりしたり、お土産を買ったり、宿に泊まったりするかもしれません。
つまりバイクは、一回の買い物額だけで見る乗り物ではないと思います。
一人のライダーが、道を走りながら地域を知る。
良い場所を見つける。
また来る。
誰かを連れて来る。
SNSや口コミで広げる。
そういう流れまで含めて考えると、バイクツーリングは地方にとって十分に意味のある存在ではないでしょうか。
一回の消費額だけでは見えない価値が、バイクツーリングにはあるのだと思います。
SNSで地域の魅力が広がる
今のツーリングでは、写真や動画も大きな意味を持っています。
ライダーは、景色のいい場所でバイクを止めて写真を撮ります。
阿蘇の外輪山。
瀬の本の開けた景色。
くじゅうの高原道路。
湯布院の山並み。
大分の海沿いの道。
そういう写真がSNSに投稿されると、それを見た別の人が
「ここを走ってみたい」
と思うことがあります。
つまり、ライダーは単に自分が楽しむだけでなく、地域の魅力を外に広げる存在にもなります。
これは地方観光にとって、とても大きなことだと思います。
観光地の宣伝というと、行政や観光協会が行うものと思われがちです。
でも、実際には
「知り合いが行っていた」
「SNSで見た景色がよかった」
という理由で行き先を決める人も多いと思います。
バイクは、そのきっかけを作りやすい乗り物です。
大分・阿蘇・くじゅうは、バイクと相性がいい
大分や阿蘇、くじゅう周辺は、バイクツーリングと非常に相性がいい地域です。
道が楽しい。
景色がいい。
温泉がある。
食事もある。
道の駅も多い。
少し足を伸ばせば、いろんなルートが組める。
ライダーにとって、これはとても魅力的です。
特にバイクの場合、目的地だけでなく、そこへ向かう途中の道も楽しみになります。
湯布院に行く。
阿蘇に行く。
瀬の本に行く。
くじゅうを走る。
その途中で休憩し、食事をし、写真を撮る。
こうした行動の積み重ねが、地域の経済にもつながっていきます。
バイクは地方に人を呼ぶ乗り物
バイクに乗らない人から見ると、ライダーは少し特殊な趣味の人たちに見えるかもしれません。
でも実際には、ライダーは地方に人を運んでいます。
しかも、観光バスのように一か所にまとまって行くのではなく、あちこちを巡ります。
大きな観光地だけではなく、小さな食堂、個人経営のカフェ、山の中の温泉、景色のいい展望所にも立ち寄ります。
これはバイクならではの動き方です。
車では通り過ぎてしまうような場所でも、バイクなら
「ちょっと止まってみよう」
となることがあります。
その小さな寄り道が、地域との接点になります。
気に入った場所は、ライダーが応援すればいい
すでにバイクに乗っている人であれば、地方を走っていて
「ここ、いいな」
と思う場所に出会うことがあると思います。
雰囲気のいいカフェ。
おいしい食堂。
景色のいい道の駅。
山の中の温泉。
小さな民宿。
地元の人が大切にしているお店。
そういう場所を見つけたら、ライダーが少し応援すればいいと思うのです。
そこで何かを買う。
食事をする。
コーヒーを飲む。
温泉に入る。
お土産を買う。
SNSで発信する。
そして本当に良かったら、今度は家族や友人を連れてくる。
それだけでも、その地域にとっては意味があると思います。
バイクは山ほど荷物を積める乗り物ではありません。
だから一度にたくさん買い物をするのは難しいかもしれません。
でも、できる範囲でいいのです。
缶コーヒーだけで終わらず、食事をしてみる。
気に入ったお店なら、SNSに載せてみる。
「ここ良かったよ」と誰かに話してみる。
家族で行けそうなら、次は車で連れて行く。
そういう小さな行動が、地方のお店には案外うれしいのではないでしょうか。
ライダーは、ただ走って終わりではなく、走った先の地域と少し関わることができます。
もちろん、無理にお金を使う必要はありません。
でも、せっかく気に入った場所があるなら、少しでも応援する。
それが、バイクツーリングの楽しさを残していくことにもつながると思います。
いい道がある。
いい店がある。
また行きたい場所がある。
そういう場所が残ってくれるから、私たちライダーもまた走りに行けます。
だから、気に入った地方のお店や場所があれば、ライダーができる範囲で応援したらいい。
買う。
食べる。
泊まる。
発信する。
誰かを連れてくる。
それだけでも、バイクは地方にとって、十分に意味のある存在になれると思います。
バイク文化を残すことは、地方にこそ意味がある
バイク人口が減っているという話はよく聞きます。
もちろん、若い人がバイクに乗りにくくなっている現実もあります。
価格。
免許。
駐車場。
安全面。
家族の理解。
いろんなハードルがあります。
でも、バイクが減るということは、単に趣味の世界が小さくなるだけではないと思います。
地方を走る人が減る。
道の駅に寄る人が減る。
温泉や食堂に立ち寄る人が減る。
景色をSNSで広める人が減る。
そう考えると、バイク文化を残していくことは、地方にとっても意味があるのではないでしょうか。
バイクは、ただ速く走るためのものではありません。
ただ所有して楽しむだけのものでもありません。
人を動かし、地域をつなぎ、知らなかった場所に目を向けさせる乗り物です。
ツーリングに出ること自体が、地域を応援することになる
大げさに考える必要はありません。
休みの日に少し走る。
道の駅で昼ごはんを食べる。
温泉に入る。
地元のお店でお土産を買う。
きれいな景色を写真に撮って投稿する。
それだけでも、地域には小さな動きが生まれます。
ライダーは、地方にとって迷惑な存在ではなく、地域に人の流れを作る存在でもあると思います。
もちろん、走り方やマナーは大切です。
うるさい走り方をしない。
無理な追い越しをしない。
駐車場所に気をつける。
地域の人に嫌な思いをさせない。
そういう基本を守ったうえで、楽しく走る。
それができれば、バイクツーリングは地方にとっても、とても相性のよい観光の形になると思います。
バイクで走ることは、地方を楽しむこと
バイクは、目的地だけを目指す乗り物ではありません。
道を楽しみ、景色を楽しみ、休憩を楽しみ、地域の食や温泉を楽しむ乗り物です。
大分、阿蘇、瀬の本、湯布院、くじゅう。
このあたりには、バイクで走るからこそ感じられる魅力がたくさんあります。
そしてライダーが走ることで、その地域に少しずつお金が落ち、写真や口コミで魅力が広がっていきます。
さらに、バイクで見つけた場所に、今度は家族や友人を連れてくることもあります。
最初は一人のライダーでも、そこから次の来訪につながる。
そう考えると、バイクは地方の魅力を見つけ、広げ、つないでいく乗り物でもあります。
バイクは、地方の小さな店に人を連れていく。
バイクに乗ることは、自分が楽しむだけでなく、地域を楽しみ、地域を少し応援することにもつながっているのだと思います。
そして受け入れる側の施設やお店にも、少しだけお願いがあります。
もしバイクで来ても大丈夫なら、ぜひそれを分かるようにしてもらえたらありがたいです。
「ライダー歓迎」
「二輪駐車できます」
「ツーリング休憩歓迎です」
その一言だけで、ライダーは安心します。
歓迎されていると分かれば、ライダーは行きやすくなります。
行って良かったと思えば、また来ます。
誰かにも話します。
SNSでも広げます。
地方の良い場所が残ってくれることは、ライダーにとってもうれしいことです。
だからこそ、ライダーも、受け入れてくれる地域やお店を大切にしたい。
走る。
食べる。
泊まる。
買う。
発信する。
また行く。
そんな小さな積み重ねが、バイクと地方の良い関係を作っていくのだと思います。