
タイヤ選び、どんな基準でしていますか?
タイヤを選ぶとき、みなさんはどんな基準で選んでいるでしょうか?
グリップ性能? 耐久性? あるいは価格やブランドでしょうか。
オフロードに限らず、バイクはタイヤがたった“ふたつ”しかない乗り物です。そのため、乗り味やマシンの挙動は、タイヤによって大きく左右されます。実際、タイヤのメーカーやモデルを変えるだけで、まるで違うバイクに乗っているかのようなフィーリングになることも少なくありません。
モトクロスのように、限られたトラクションの中でバイクをコントロールする競技では、タイヤの性能が結果を左右すると言っても過言ではないでしょう。
だからこそ今回は、「いつものタイヤ」とは違う、“世界基準のタイヤ”を選んでみました。

日本のモトクロスシーンでは、タイヤといえばこれまではダンロップやブリヂストンが主流でした。実際に新車のモトクロッサーにも、国産メーカーのタイヤが標準装着されているのが当たり前。しかし世界に目を向けてみると、特にヨーロッパのMXGPではピレリのシェアが非常に高いことに気づきます。
今回はそのピレリの定番モトクロスタイヤ「スコーピオン MX32」を、YZ250F(2021年モデル)に装着してみました。まだ実際の走行はこれからですが、製品の特徴や装着に至った経緯をまとめてみました。
ピレリは“世界基準”のタイヤブランド
アメリカではモトクロスタイヤといえばダンロップ、日本ではBSやダンロップが定番。しかしMXGPを中心とするヨーロッパでは、ピレリが多くのトップチーム・トップライダーに選ばれています。
その背景には、路面ごとの特性に合わせた専用設計と、絶妙なトラクション性能があります。実際、日本国内にもヨーロッパ系の路面に近い中~ソフト系のコースが多く、「意外とピレリの特性と合うのでは?」という期待が膨らみます。
さらに、2025年にはカワサキの「マウンテンライダース」チームがピレリにスイッチするというニュースもあり、日本のモトクロス界にも新たな流れが生まれつつあります。
スコーピオン MX32の特徴とは?

今回装着した「スコーピオン MX32 MID SOFT」は、ソフト~ミッドな路面に対応したモデル。ピレリのモトクロスラインアップの中でも、特に万能型として多くの評価を得ています。
主な特徴
- 柔らかい路面から中硬質な路面に最適
泥や芝、乾いた中程度の土質など、日本の多くのコースに対応。 - 最適化されたブロックパターン
トラクションの向上、ブレーキングの安定性、コーナリング時のグリップが期待されます。 - ラテラルノブの効果
フロントタイヤ側にある横方向のノブが、コーナリング中のラインキープをサポートしてくれる構造。
このような構造から考えると、日本のMXフィールドでも“使える”一本になる可能性は大きいと感じています。
YZ250Fとの相性は?

YZ250F(2021年モデル)は少し前のバイクながら扱いやすく、パワーの出方も割とマイルドな4スト250。これに対してスコーピオンMX32がどのように作用するかはまだこれからの検証になりますが、「グリップ感」や「ラインの安定性」への貢献に期待しています。
また、見た目の面でもブロックパターンが印象的で、パドックで一目置かれるような存在感もあります。
また日本メーカーのタイヤは、トッププロが扱うものは市販品でなくすべてスペシャル品、ですがピレリは市販品でトッププロがレースを戦っており、その実力に自信を持っています。
そういうところもピレリが気になるポイントのひとつです。
今後の走行テストに向けて
実際の走行はこれからになりますが、以下のような点に注目して走ってみようと思っています。
- コーナリング中の安定感はどうか?
- ハードに攻めたときのトラクション感は?
- 土質の違う数コースでの対応力は?
結果が出たら、改めてインプレッションとして報告したいと思います!
おわりに:タイヤ選びも“視野を広く”
今回ピレリを選んだのは、「今までと違うタイヤを試してみたい」という気持ちが一番の理由です。世界では当たり前のように使われているのに、日本ではまだ少数派。それだけに、試してみる価値は十分あると思います。
これから走行テストを重ねて、その真価をしっかりと確認していきたいと思います。
皆さんも、タイヤ選びの際はぜひ“いつもの選択肢”だけでなく、世界基準の選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか?