カスタム情報装着できればつけてもよい?そうではないカスタムパーツについての考え方

売っていたから、つけても大丈夫とは限らない!

バイクのカスタマイズは、自分の個性や好みを反映させる大切な要素ですが、「装着できれば何でもつけてよい」というわけではありません。

世の中にはさまざまなカスタムパーツが存在し、ボルトオンで簡単に装着できるものも数多くあります。しかし、車検での適合性を考慮すると、装着できるからといって何でも取り付けてよいわけではありません。

たとえば、海外製のパーツには、その国で規制がないため販売されているものを輸入業者が日本向けに輸入しているケースがあります。
こうしたパーツは、海外では規制がなく使用が認められていても、日本では認可を取得していないため違法となり、車検に通らないばかりか、整備不良として検挙される可能性があります。

マフラーをはじめ、ウィンカーやヘッドライトなどにも基準が定められており、それらを「どこに取り付けるか」によっても問題が生じる場合があります。

つまりネットであれ、店頭であれ、販売されているからと言って、それがすべて業者の責任のもと、何につけても問題がないとされているわけではないのです。


装着「できる」けど「できない」の一例

例えば例を挙げると、2024年型MT-09とMT-09SPは「RN87J」という型式で認証されています。

型式が同じであれば、バイクの商品名が違っても同じバイクとして扱われます。

ですのでMT-09とMT-09SPはサスやブレーキが大きく違えども、マフラー的には同じ商品を装着ができますし、そもそも型式的には同じバイクという扱いになるのです。

MT-09Y-AMTの型式

一方、2024年型MT-09Y-AMTは「RN88J」という型式で認証されており、実はMT-09やMT-09SPとは異なる型式となっています。

<型式の違いが意味するもの>

型式は違いますが、MT-09とMT-09Y-AMTはご存じのようにもともとは同じバイクであるため、MT-09用のマフラーはMT-09Y-AMTに装着することは物理的に可能である可能性が高いです。

しかし、これを装着した場合、車検は通過しません。これは、車検時、マフラーが型式の認証を見て適用されるためです。MT-09用マフラ-をMT-09Y-AMTに装着した場合は、型式が違うためつまり違反となります。

MT-09で認定取ってるマフラーなんだから、Y-AMTで問題あるはずないだろ、と思うかもしれませんが、そのようにはなりません

このように、たとえその装着が技術的に問題ない場合でも、政府認証をうけていない場合、法律上の問題になるので注意が必要です。

このあたりはマフラーに付属する認定証を車検の際に添付して車検を通します。そこでの型式を確認してOKをもらう形となりますので、型式が違うと車検は通らないわけです。


注意点


<政府認証マフラーを選ぶ >

ですのでMT-09なら、MT-09SP、MT-09Y-AMTの型式を確認し、それに対応する政府認証マフラーをしっかり選んでください。通常、製品のカタログやプロモーション情報に詳細な資料が載っています。また装着できる、という文言があったにしても、自分のバイクに対して車検対応しているのか、あるいは物理的に装着が可能なだけなのかをしっかり確認する必要があります。

<パーツは装着前にディーラーに相談する>

いずれのパーツも確認のため、事前にディーラーや専門店に相談することをおすすめします。実際にそれが車検対応として装着可能なのか、どこに装着すれば大丈夫なのかどうかを事前に車検証を確認してもらいましょう。

そこを自分の判断で手に入れてしまうと、つかないもの(つくけど対応外のもの)を買ってしまう恐れがあります。まかせてしまえば、責任はバイクショップが負ってくれるというわけです。いくらかは安いのかしりませんが、いらぬリスクを自分で背負うにはわりに合わない金額です。

カスタムの魅力と注意、安全で正しいモディファイのすすめ

MT-09シリーズは魅力的なモデルであり、さらにカスタマイズを検討したくなる方も多いでしょう。しかし、法令を遵守することが非常に重要です。相談や資料の確認を怠らず、安全で正しいモディファイを行うよう心がけてください。

また20年~30年くらい前であれば、マフラーについての規制も緩く、認定されていないマフラーをつけてもそこまでうるさく言われませんでしたが、時代は変わりいろんな形での検挙ができるようになっているようです。

最近あるマフラー音量の取り締まりについての実例

1. 騒音測定器による取り締まり

  • 携帯型騒音測定器の使用
    警察官が騒音測定器を使って、その場でバイクの排気音量を測定します。測定基準はエンジンを一定の回転数で動かし、音量が基準値を超えているかどうかを確認します(日本の場合、車検適合基準では94dB以下が一般的)。

  • 測定条件
    測定は通常、エンジン回転数を規定値(アイドリングや中速回転)に保ちながら行われます。基準値を超えている場合、整備不良違反として指摘されます。

2. 目視検査による取り締まり

  • マフラーの見た目や刻印の確認
    車検適合品であれば、「JMCA認証マーク」や「車検対応」などの刻印があることが一般的です。これがない場合、違法マフラーである可能性が高く、詳細な確認が行われます。認定マフラーに付属する書類も車検証とあわせてもっていれば認証であることの証明になります。

  • 不正改造の有無のチェック
    車両が改造され、マフラー音量が不必要に増加している場合や、消音材(バッフル)が取り外されている場合は違法と判断されます。

3. 街頭検問

  • 特定エリアでの重点取り締まり
    騒音問題が多発しているエリア(住宅街や繁華街)では、警察が検問を設けてマフラー音量の測定や外観検査を行います。バイク乗りが集まりやすい道の駅的なところで抜き打ちチェックをするケースも最近は多いようです。

  • 夜間取り締まり
    騒音問題が特に目立つ夜間に重点的に検問を行い、違法車両の摘発を強化するケースがあります。

4. 通報や情報提供による取り締まり

  • 市民からの通報対応
    騒音がひどいバイクについて市民からの通報があれば、警察がそのエリアをパトロールし、違法車両を発見次第取り締まります。自宅でいつも爆音を響かせて出かけていっていると近所の人から警察に一報がいけばアウトです。

  • 地域住民との協力
    騒音が特に問題となっている地域では、警察が地域住民と協力し、重点的に取り締まりを行うことがあります。

5. 悪質な違反者への対応

  • 整備不良車両の運行停止命令
    騒音基準を大幅に超える違法マフラーを装着したバイクに対しては、運行停止命令が出される場合があります。

  • 反則金の科料
    違反者には反則金が科されます。また、悪質な場合は点数が加算されることもあります。

6. 騒音検知システムの活用

一部の自治体や警察では、騒音検知カメラやセンサーを設置し、基準値を超える騒音を発するバイクを自動的に記録しています。このデータをもとに違反者に通知を送ることもあります。


7. バイクイベントやツーリング中の取り締まり

  • イベント会場でのチェック
    バイクイベントやツーリングの集合場所などで、警察が一斉検査を行い、違法マフラーや騒音問題を取り締まります。

  • 団体ツーリングの監視
    大人数でのツーリング中に警察が巡回し、目立つ違法車両に対して検査を行います。

時代が変わり、マフラーのについての取り締まりも昔より格段に厳しくなっています。昔の軽いノリで爆音マフラーを気軽に装着したりすると、検挙されやすいようになっていますので、変えるなら規制に適合したちゃんとしたマフラーを選ぶ必要があります。というかそもそも違法なマフラーがあまり販売されていないようになっている現状があるのですが。

まとめるとこのように、法令に適合し問題のない形でカスタムを行うことは、実は非常に難しいものです。バイクショップでも解釈に悩むケースが多くあります。これらパーツがパソコン上やゲームのように簡単に自分でワンクリックのようにして装着できない以上、丁寧に選びたいものです。ぜひYSPのようなショップに相談の上で理想の形を目指してみてください!