
バイクで走るのが好きな人ほど、公道では抑えているものが多いはずです。
もちろん現実には、常に完全に法定速度ぴったりで走るわけではないのかもしれません。
それでも、今のバイクの性能をフルに使って走ることなど、公道では絶対にできません。
半分どころか、車種によってはその範囲に収めるだけで、全力の二割も使えないのではないかと思うことさえあります。
だからこそ、公道では速度も、ラインも、加減速も、すべてを抑えながら使うことになる。
普段まじめに走っている人ほど、そのことをよくわかっているはずです。
でも、だからつまらないわけではありません。
景色を楽しむ。
季節を感じる。
食べる。
休む。
仲間と走る。
ひとりでふらっと出かける。
ツーリングには、ツーリングの面白さがあります。
ただその一方で、公道では絶対に使い切れないバイクの面白さが、競技の中でむき出しになっている世界を見ると、また別の面白さがあります。
そしてそれは、普段ツーリングを楽しんでいる人にとっても、決して無関係ではないのだと思います。
モトクロスは遠く見える。でも中身は意外と身近かもしれない
モトクロスというと、ジャンプ、轍、土煙、専用車両。
どうしても
「これは自分とは別の世界だ」
と見えやすい競技です。
でも、そこでライダーがやっていることの中身まで見ていくと、実はそこまで遠い話ではありません。
結局やっていることは、
路面や障害に合わせてバイクをコントロールすること
です。
どこで減速するか。
どう向きを変えるか。
どこで車体を起こし、どう前へ進めるか。
どう荷重して、どうトラクションを拾うか。
もちろん、公道とモトクロスでは速度域も、路面も、求められる技術も違います。
それでも、路面の変化を読み、その瞬間ごとにバイクをまとめていくという意味では、原理には共通する部分があります。
山道が好きな人ほど、少し通じるものがある
特に山道のワインディングが好きな人なら、この感覚は少し想像しやすいかもしれません。
もちろん舗装路とモトクロスコースは同じではありません。
けれど、タイトなコーナーが続き、勾配があり、路面が常に一定とも限らず、視界も限られる。
そうした中で、その場その場の状況に合わせて向きを変え、車体を起こし、グリップを拾いながら前へ進めていく。
ただ決まったラインをきれいになぞるだけでは足りない。
路面の変化やリズムに合わせて、バイクをまとめ続ける必要がある。
そう考えると、モトクロスは見た目ほど遠い世界ではないのかもしれません。
モトクロス観戦は、少しキャンプに似ている
ただし、モトクロス観戦は思い切りアウトドアです。
だから観るのも、正直けっこう疲れます。
日差しもある。
風もある。
土ぼこりもある。
足元も楽とは限らない。
快適な席に座っていれば終わる、という観戦ではありません。
でも、それも含めて面白さなのだと思います。
この感じは、少しキャンプに似ています。
何も考えずに行けば不便です。
でも、ちょっとした道具を揃えたり、少し準備をしていくことで、その不便さも含めて楽しめるようになる。
そして一日終わったあとには、少しやり切ったような感覚が残る。
モトクロス観戦にも、そんなところがあります。
ツーリングの延長として考えると、案外入りやすい
レース観戦というと少し構えてしまうかもしれません。
でも、モトクロス観戦は「競技観戦」と思いすぎず、
ちょっとした外遊び
とか
ツーリングの行き先のひとつ
くらいに考えると、案外入りやすいと思います。
走って現地へ行って、外で一日過ごして、バイクの勝負を見て、帰りに何か食べて帰る。
そう考えると、ロードやツーリングバイクの人にとっても、十分楽しめる一日になります。
HSR九州は、初めてでも行きやすい
しかもHSR九州は、大津の街にも比較的近く、モトクロス会場としては行きやすさも感じやすい場所です。
思い切りアウトドアの世界ではありますが、会場まで行くこと自体が極端に大変というわけではない。
街が近いぶん、食事や買い出しの面でも安心感があります。
初めて全日本モトクロスを見に行く場所としても、入りやすい会場のひとつだと思います。
今年の九州大会の詳細
次の全日本モトクロス九州大会は、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第2戦 HSR九州大会として、2026年4月19日(日)にHSR九州で開催予定です。なお全日本選手権は年間、エリアごとに1戦~2戦づつ開催される持ち回りのイベントなので、九州で見れるのは今年はこれが最後です。
たまには、こういうバイクの世界を見てみるのも面白い
普段のツーリングには、普段のツーリングの面白さがあります。
それはそれで、もちろん十分に豊かです。
でもたまには、公道では絶対に使い切れないバイクの面白さが、競技の中でむき出しになっている世界を見るのも面白い。
それはロードバイクやツーリングバイクに乗っている人にとっても、決して無関係な世界ではないと思います。
次の全日本モトクロス九州大会。
ツーリングの延長で、ちょっと見に行ってみませんか。